蓄電池は熱に弱い?横浜市で安心して使うための設置・運用ポイント
2025年11月12日 13:50
こんにちは。
神奈川県横浜市の太陽光発電・蓄電池設置業者、スリーボーダーです!!
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
最近、「蓄電池が熱を持つとどうなるの?」「夏場の設置は大丈夫?」といったご相談をよくいただきます。特に横浜市のように夏の暑さや湿気が厳しい地域では、蓄電池の熱対策はとても重要なポイントです。
この記事では、蓄電池の熱が発生する原因、熱によるリスクや影響、そして実際に横浜市で起きたトラブル事例を交えながら、効果的な対策方法を解説します。
この記事を読むと、蓄電池の熱問題に対して正しい理解が得られ、長く安全に使い続けるための具体的な方法がわかります。
これから太陽光発電や蓄電池の導入を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

蓄電池と熱の関係を正しく理解することが重要
太陽光発電や蓄電池は、家庭の電力を支える重要な設備です。しかし、蓄電池は内部で電気を化学反応によって蓄えたり放出したりするため、使用中に熱が発生します。
さらに、設置環境によっては外部からの熱も加わるため、夏場には高温状態になるリスクがあります。こうした熱を放置すると、機器の寿命や性能、安全性に影響を与える可能性があるため、正しい知識が欠かせません。
太陽光発電と蓄電池の普及が進む中で増えている「熱」への不安
近年、横浜市を含む神奈川県内でも、住宅用太陽光発電と蓄電池の導入が急速に進んでいます。環境意識の高まりや電気代の高騰、災害時対策などが背景にありますが、その一方で設置後に「夏に蓄電池が熱くなる」「エラー表示が出る」といった問い合わせが増えています。
これは、住宅環境における設置場所の条件が蓄電池の熱管理に大きく影響するためです。例えば、直射日光が当たる外壁や、風通しの悪い狭い場所などは特に注意が必要です。
横浜市での設置事例から見る蓄電池の熱トラブル
実際に、横浜市内のある戸建て住宅では、南向きの外壁に蓄電池を設置したところ、真夏の午後に機器の温度が上昇し、警告ランプが点灯するというトラブルが発生しました。
これは蓄電池の不具合ではなく、外気温と直射日光の影響で機器内部の温度が許容範囲を超えてしまったことが原因でした。このような事例からも、蓄電池の熱対策の重要性がよく分かります。
蓄電池の熱が発生する主な原因
蓄電池が熱を持つ原因は、一つではありません。内部的な要因と外部的な要因の両方があります。
充放電の繰り返しによる内部発熱
蓄電池は、電気を貯めたり放出したりする過程で化学反応が起きます。このとき、内部では発熱が伴います。特に、大きな出力で充放電を繰り返す場合や、長時間の連続運転を行う場合は内部温度が上がりやすくなります。
たとえば、夏場の日中に太陽光から多くの電力を充電し、夕方から夜にかけてエアコンや家電を多用して放電する場合、内部の温度が上がる時間帯が長くなります。
設置場所の環境(直射日光・通気性の悪さ)
設置環境は、熱問題の大きな要因です。外壁の南側や西側に設置すると、真夏には機器の表面温度が40~50℃を超えることも珍しくありません。
また、蓄電池の周囲に空気の通り道がないと、放熱が十分に行われず内部温度も上昇してしまいます。特に、狭い物置のような場所に設置すると、内部の熱がこもりやすくなります。
機器の劣化やメンテナンス不足
長年使用していると、内部の冷却ファンや温度センサーの性能が低下する場合があります。さらに、定期的な点検を怠ると、異常の発見が遅れ、熱問題が進行してしまうこともあります。
メーカーの定期点検や、業者による年1回のチェックを行うことが望ましいです。
蓄電池の熱による影響とリスク
蓄電池が高温状態になると、単に「熱い」だけでなく、システム全体に深刻な影響を与える可能性があります。
蓄電容量や寿命への影響
リチウムイオン電池は、高温状態で長時間使用すると劣化が早まる特性があります。一般的に、25℃前後が最適な動作温度とされていますが、40℃を超える環境下で繰り返し使用すると、劣化スピードは2倍以上になることもあります。
結果として、数年後には本来の蓄電容量が大きく低下する恐れがあります。
安全装置の作動によるシステム停止
多くの蓄電池には、温度上昇を検知すると自動で動作を停止する安全機能が備わっています。これは火災や破損を防ぐための重要な機能ですが、真夏の午後に頻繁に停止するようになると、蓄電池の役割が十分に果たせません。
パワーコンディショナー(パワコン)との連携への影響
パワーコンディショナーは蓄電池と連動して制御を行うため、蓄電池側でエラーや停止が起きると、太陽光発電側の運転にも影響が出る場合があります。
実際、ある住宅では蓄電池の高温停止により、太陽光の自家消費システム全体が一時的に止まるという事例がありました。
横浜市での実例:真夏の設置環境で発生した熱トラブル
・ケース紹介(横浜市戸建て・南側外壁に設置)
横浜市港北区の戸建て住宅では、2023年夏、南向きの外壁に蓄電池を設置しました。住宅の敷地条件から、日中は直射日光が当たる位置しか選べなかったため、そのまま設置を行いました。
・発熱の経緯と症状
設置から数週間後の8月上旬、連日の猛暑日が続く中で、昼過ぎになると蓄電池の警告ランプが点灯し、システムが一時的に停止する事態が発生しました。業者が確認したところ、内部温度がメーカーの設定値(約45℃)を超えていたため、安全機能が作動していたことがわかりました。
・業者による対処と改善策
業者は、蓄電池の周囲に簡易的な遮光パネルと換気スペースを追加し、周囲の通気性を改善しました。その結果、翌日以降は温度上昇が抑えられ、エラーは発生しなくなりました。
この事例は、設置場所のちょっとした工夫で熱問題が大きく改善できることを示しています。
蓄電池の熱対策で長寿命・安全運用を実現する方法
設置場所の工夫(通気・日射対策)
蓄電池は、できるだけ直射日光の当たらない北側や日陰部分に設置するのが理想です。どうしても南側や西側になる場合は、遮光パネルや屋根付きの設置台を利用して、直射日光を防ぎます。
また、機器の周囲には少なくとも20cm以上の空間を確保し、空気が流れるようにしておくことが大切です。
日常的な点検と保守
夏場は特に、定期的に蓄電池周辺の温度を確認しましょう。最近では、スマートフォンアプリで内部温度をチェックできる機種もあります。
異常を感じた場合は、早めに設置業者に相談することがトラブル防止につながります。
メーカー保証と定期点検の活用
多くのメーカーでは、10年〜15年の長期保証と、定期点検サービスが用意されています。保証対象外にならないよう、設置条件や点検の記録をきちんと残すことも重要です。
まとめ
蓄電池は家庭の電力を支える大切な設備ですが、熱の管理を怠ると、性能や安全性に大きな影響を与える可能性があります。
内部の発熱と外部環境の両方を考慮し、適切な設置と定期的なメンテナンスを行うことで、長寿命かつ安心して使い続けることができます。
特に、夏の気温が高い横浜市では、設置場所の工夫と点検の習慣が大きなポイントになります。
神奈川県横浜市の太陽光発電・蓄電池設置・導入をご検討されている方は、是非この記事を参考にしてください!
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