停電時の出力はどれくらい?横浜市で太陽光発電と蓄電池を活用するための基礎知識
2025年11月10日 13:47
こんにちは。
神奈川県横浜市の太陽光発電・蓄電池設置業者、スリーボーダーです!!
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
ここ数年、神奈川県内でも大型台風や地震の影響で停電が発生するケースが増えています。特に横浜市では、都市部であっても一時的に停電するケースがあり、「太陽光発電を設置している家でも、停電時にはどれくらいの電気が使えるの?」というご質問を多くいただきます。
この記事では、「停電時 出力」に焦点をあて、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたときにどの程度の電力が使えるのかを、住宅用システムを例に具体的に解説します。
また、パワーコンディショナー(パワコン)の種類による出力の違いや、実際に停電を経験したご家庭の事例も紹介しますので、停電対策を検討している方はぜひ参考にしてください!

停電時の出力とは?太陽光発電と蓄電池の基本
停電時の「出力」の意味
停電時の出力とは、太陽光発電システムや蓄電池が非常用として家庭内に供給できる電力の量を指します。
例えば、通常時には5.5kWの太陽光発電システムを設置していても、停電時にそのまま5.5kWを使えるわけではありません。停電モードに切り替わると、パワコンの仕様や配線方式によって供給できる出力が制限されます。
太陽光発電単体の場合(自立運転モード)
太陽光発電のみを設置している場合、停電時には「自立運転コンセント」から最大1.5kW(1500W)程度の電力を使用できます。
これは、以下のような電化製品を同時に使えるイメージです:
冷蔵庫(200W)
スマホ充電(20W)
LED照明(10W×5個=50W)
扇風機(50W)
電気ポット(1000W) → 使用時は他の家電を止める必要あり
つまり、最低限の生活は可能ですが、エアコンや電子レンジ、IHクッキングヒーターなどの大きな電力を必要とする家電は同時に使えないのが実情です。
蓄電池を組み合わせた場合
蓄電池を併用している場合は、夜間や悪天候でも蓄えた電気を使うことができます。
例えば、**6.5kWhの蓄電池+5.5kWの太陽光発電システム+全負荷型パワコン(5.9kVA)**を導入している住宅では、停電時でも家全体に最大5.9kVAの電力を供給できます。
日中は太陽光で電気をまかない、夜は蓄電池で照明や冷蔵庫、携帯充電、テレビなどの生活に必要な電気を使用することで、2〜3日程度の停電なら問題なく生活できるケースもあります。
パワーコンディショナー(パワコン)の種類と停電時の出力の違い
停電時の出力を大きく左右するのが、パワーコンディショナーの種類です。
特定負荷型パワコン
特定負荷型は、停電時に「事前に決めた一部の回路」だけに電気を供給する方式です。
たとえば、照明・冷蔵庫・コンセント数カ所を特定負荷に設定し、それ以外のエアコンやIHなどは使用できません。
多くの家庭用システムでは、特定負荷の停電時出力は最大3.0〜3.5kVA程度が主流です。
全負荷型パワコン
全負荷型は、停電時に家全体の回路に電気を供給する方式です。
全負荷型では、照明・コンセント・エアコン・IHなども含め、通常時に近い状態で電気を使用できます。
全負荷型のパワコンでは、最大5.9kVA程度の出力を確保できる機種もあり、停電時でも通常の生活にかなり近い環境を維持することが可能です。
ただし、同時に複数の高出力家電を使用するとブレーカーが落ちることがあるため、電力の使い方に注意は必要です。
停電時の出力を活かすための実践的なポイント
1. 家電の優先順位を決める
停電時は、限られた電力を効率的に使うために優先的に使う家電を決めておくことが重要です。
たとえば、冷蔵庫や照明、通信機器の充電は優先度が高く、エアコンや洗濯機などは必要に応じて使用時間を調整するといった運用が効果的です。
2. 蓄電池の容量とパワコンの性能をバランス良く選ぶ
蓄電池が大容量でも、パワコンの出力が低いと同時に多くの家電を使うことはできません。
逆に、パワコンの出力が高くても蓄電池容量が小さいと、夜間にすぐ電気が尽きてしまうことがあります。
住宅の家電構成やライフスタイルに合わせて、蓄電池容量(kWh)とパワコン出力(kVA)のバランスをとることが大切です。
3. 太陽光発電の発電量を把握する
停電時は、天候によって太陽光の発電量が大きく変わります。
曇りや雨が続くと、日中でも十分な出力を得られないことがあります。横浜市では年間平均日射時間は約1,800時間と比較的良好ですが、災害時に備えて最低限の家電で生活できるよう準備しておくことが重要です。
実際の停電事例|横浜市で3日間の停電に耐えた住宅
当社が施工した横浜市港北区の戸建住宅では、2023年の台風時に3日間の停電を経験しました。
この住宅では、5.5kWの太陽光発電と9.8kWhの蓄電池、全負荷型パワコンを導入していました。
停電初日は昼間に太陽光で家電をまかない、夜は蓄電池で照明・冷蔵庫・スマホ充電などを使用。2〜3日目も、天候が曇りだったにもかかわらず、必要最低限の生活を問題なく続けられたとのことです。
「近所の家が真っ暗な中、自宅だけ普通に生活できて助かった」との声をいただきました。
まとめ
停電時の出力は、太陽光発電・蓄電池・パワーコンディショナーの組み合わせによって大きく変わります。
太陽光単体では自立運転コンセントから約1.5kW程度の出力が可能ですが、蓄電池と全負荷型パワコンを導入することで、停電時でも家全体に5kVA以上の電力を供給し、通常に近い生活を送ることが可能になります。
事前に家電の優先順位を決め、蓄電池容量とパワコン性能のバランスを考えて導入することが、停電対策のポイントです。
神奈川県横浜市の太陽光発電・蓄電池設置・導入をご検討されている方は、是非この記事を参考にしてください!
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